中村 浩之 (NAKAMURA Hiroyuki)
中村 浩之 【博士(理学)】 | |
Researcher ID | |
Tel: 045-924-5244 | |
E-mail: hiro[at]res.titech.ac.jp [at]を@に置き換えてください。 | |
東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 教授 (生命理工学院生命理工学系 担当) |
|
専門分野: 有機化学・創薬化学・化学生物学 |
略歴
- 1991年3月 東北大学理学部化学科 卒業
- 1993年3月 東北大学大学院理学研究科化学専攻博士前期課程 修了
- 1993年4月 日本学術振興会特別研究員
- 1995年2月 東北大学大学院理学研究科化学専攻博士後期課程2年 中退
- 1995年3月 東北大学大学院理学研究科化学専攻・助手
- 1995年4月 九州大学有機化学基礎研究センター・助手(流動部門)
- 1996年9月 博士(理学)取得 (東北大学)
- 1997年4月 東北大学大学院理学研究科化学専攻・助手
- 1999年3月 日本化学会進歩賞 受賞
- 2000年4月 文部省在外派遣研究員(米国Pittsburgh大学・D.P.Curran教授)
- 2002年4月 学習院大学理学部化学科 助教授
- 2006年4月 学習院大学理学部化学科 教授
- 2007年7月 がん分子標的治療学会奨励賞 受賞
- 2008年4月 学習院大学大学院自然科学研究科生命科学専攻教授(兼任)
- 2013年9月 東京工業大学資源化学研究所 教授
- 2015年10月~ 2019年10月 日本中性子捕捉療法学会会長
- 2016年4月 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 教授(改組による)
- 2022年12月 先端錯体工学研究会賞 受賞
所属学会
- 日本化学会(関東支部評議員:2007年11月~2009年10月)
- 日本薬学会(関東支部幹事:2013年~現在)
- 有機合成化学協会(編集委員: 2010年2月~2012年1月、代議員: 2013〜2015、2023年〜現在; 関東支部幹事: 2013年2月~現在、関東支部監事: 2020〜2021年)
- 日本中性子捕捉療法学会(幹事:2003年~現在;学会長: 2015〜2019年)
- 日本がん分子標的治療学会(評議員:2009年7月~現在)
- 日本複素環化学討論会(世話人:2023年〜現在)
- 日本DDS学会
- 日本ケミカルバイオロジー学会(2013年度・実行委員)
- 日本光線力学学会(評議員:2022年〜現在)
- 近畿化学協会(有機金属部会幹事:2023年〜現在)
- 国際癌治療増感研究会(理事:2024年〜現在)
- アメリカ化学会
- 国際中性子捕捉療法学会(the Board of Councilors:2005~2016, 2024年〜現在; Technical Borad: 2016年〜2024年)
- 国際ホウ素化学国際会議(International Committee:2011年8月~現在 )
主な業績等
学生への一言
病気の治療、診断、予防のための医薬開発においては、 新規骨格の生理活性物質の発見が重要であり、 これらは主に天然有機分子や偶然の活性発見によって見い出されてきた。 これらのいわゆる天然型生理活性分子は生体内において その標的である受容体タンパク等と相互作用して活性が発現していると考えられている。
現在、がんをはじめまだまだ特効薬のない病気があり、また新しい病気の発現の可能性もある。 そういった中で、21世紀の医薬開発における生理活性分子の創製には、 これまでの研究とは異なるアプローチが必要である。我々の研究室では、 医薬素材として生体内に存在しないホウ素元素に着目し、 これを導入した新しい生理活性分子の創製を目的として研究を進めている。
我々が標的とするタンパクに特異的に作用する生理活性分子を設計・合成するだけでなく、 合成した化合物の標的タンパクへの相互作用についても分子生物学的手法を用いて調べ、 構造活性相関を明らかにするとともに、さらなる分子設計を行っている。 このように、本研究室では有機化学を基軸として分子生物学との境界領域に挑戦しており、 「新薬創製」という大きな夢に向かって日夜研究に励んでいる。